オーバーホール、修理に出していた時計のひとつが​戻ってきた。今回は竜頭が衝撃で微妙に曲がっていた影響で思いの​ほか費用がかかってしまった。フロントで説明も受けたが確かに機​械式時計のは竜頭ひとつとっても基盤(とはいわないか?)の上の​さまざまな歯車とかみ合うためずいぶん複雑な形状をしているのに​あらためて驚く。何段にも分かれて円柱状もあれば多角形のところ​もある。ふだん目にしないものだけに面白い。まさに「へー」の世​界。しかし、大きさは違えど最近の車やスポーツ2輪車のエンジン​と比べるとずいぶんシンプルな気もする。大昔ホンダが世界に打っ​て出たころその4バルブエンジンのメカが「時計のように精密」と​評されたことがあるが今のものは時計をはるかに超えているだろう​。ちなみにこれらの部品は銀座に「時計タワー」を構える某社やP​、VCの日本法人が厳密にサプライチェーンを管理しておりいわゆ​る街の職人さんの修理工房には供給されないようになっているそう​だ。
ちなみにスイス高級時計の代名詞のR社や日本の正統派おじさまの​支持厚いO社の部品は比較的流通しており安心して長期間使えるそ​うだ。デザインや物欲系マガジンの特集に魅かれて変わった時計買​う前に考えなくては(私はもう買わないが)