■
オーバーホール、修理に出していた時計のひとつが戻ってきた。今回は竜頭が衝撃で微妙に曲がっていた影響で思いのほか費用がかかってしまった。フロントで説明も受けたが確かに機械式時計のは竜頭ひとつとっても基盤(とはいわないか?)の上のさまざまな歯車とかみ合うためずいぶん複雑な形状をしているのにあらためて驚く。何段にも分かれて円柱状もあれば多角形のところもある。ふだん目にしないものだけに面白い。まさに「へー」の世界。しかし、大きさは違えど最近の車やスポーツ2輪車のエンジンと比べるとずいぶんシンプルな気もする。大昔ホンダが世界に打って出たころその4バルブエンジンのメカが「時計のように精密」と評されたことがあるが今のものは時計をはるかに超えているだろう。ちなみにこれらの部品は銀座に「時計タワー」を構える某社やP、VCの日本法人が厳密にサプライチェーンを管理しておりいわゆる街の職人さんの修理工房には供給されないようになっているそうだ。
ちなみにスイス高級時計の代名詞のR社や日本の正統派おじさまの支持厚いO社の部品は比較的流通しており安心して長期間使えるそうだ。デザインや物欲系マガジンの特集に魅かれて変わった時計買う前に考えなくては(私はもう買わないが)