上野でモーツアルト

上野の東京文化会館でオペラを鑑賞なんて何年ぶりだろう。今夜はチケット入ったよというありがたいお誘いを受けてモーツアルト魔笛プラハ国立歌劇場の引っ越し公演の鑑賞。
http://www.konzerthausjapan.com/pro2.html

モーツアルトゆかりのプラハ歌劇場ということくらいの予備知識はあるもののどんな音作りでどのような舞台かまでイメージできるほどの予備知識もなかった。
さてステージはというと、幕開け前になぜか準備運動?しているタミーノ侍女たちにオーケストラの序曲が重なりスタートというモダンなプロデュース。ステージの細かい描写、論評はさしひかえるにしても20分の休憩をはさんだ3時間弱はあっという間に過ぎる。なんていうか私みたいな音楽素人にしても一曲、一音たりとも飽きるところがない。特に魔笛はいい。クラシック音楽にさして興味のないひとが聞いてもかならず「これ知ってる!」というメロディーにあふれていて退屈するところがない。
今や古典的名作映画になったが「アマデウス」(傑作です。DVDでも1500円くらいで出ていますからぜひ見てください)のテーマでもあった「天才」という言葉が常にに頭をよぎる。よくこんな音楽(と舞台)の作るよなあ、という気持ちがずっと持続するような感じ。なかなか幸せ。
ナマの音はやはりいい。音って横幅だけでなく高さや微妙な位置感を持って耳に飛び込んでくるのだとあらためて実感。音質もあるがCDとの大きな違いを感じるのがこういった音が「位置情報」をもって耳に飛び込んでくる臨場感。オーディオではなかなか味わえない。