Willowroad2009-05-01

今年の連休は久々まとまった休みがとれたので思い切って以前から温めていた旅行プランを実践することにした。さて、行先はまず北海道は北部西海岸も先、対馬海流洗う離島の焼尻島。利尻・礼文と比べるとほとんど知られていない地図上も点のような島。
この島、かつては鰊漁で栄えて一時は2000人近い人口も数えたことがあるそうだが、現在は鰊もほとんど来なくなり現在は人口は400人を切っている。
ここに行こうとしたのはほんのちょっとした食材にまつわる話を伺ったから。それをきっかけにせっかくの連休、この際めったに池に所に行ってみようという気分が盛り上がり決断。
こんな小さい、限界集落手前の島だが、海産物、とりわけウニ、かれい、ヒラメなどは一級品が水揚げされるそうだ。加えて国内でもトップクラスの品質を誇る羊(サフォーク種)の産地でもある。フランスでもそうだが海風たっぷりのミネラルを含んだ牧草で育てられた羊からとれるラムは食材としては絶品。ほとんどすべて東京のレストラン向けに予約出荷されると聞いた。
さて、旅行日記第一回は羽幌(これまたJRが廃線になり日に2便のバスで札幌から3時間強かけて到着)から島までのアクセス。やはり並の観光地とならないのはそれなりの理由があった。まず船の便。乗ろうといていた便は強風、時化のためあえなく決行。最終便まで待ってようやく乗船。ところがここからが普通ではない。荒れた日本海のうねりは半端ではなく羽幌港を離れた瞬間から到着までの一時間強はほとんどエアーポケットかジェットコースター状態。何度も何度もふわーと来てその後船底が海面をたたく音と衝撃が来てデッキを超える波しぶきが横に見えるという状態。当然気分が悪くなる人もいる。しかし揺激しくれる船内、トイレに行くのも一大事である。乗り物酔いする人にとっては地球の裏側にいくより大変だと思う。島の住人らしき方々は慣れたものなのか乗船後すぐに横になってじーっとしていた。これが安全姿勢らいしい。
私はもともと乗り物酔いはしないのだが今回はなぜか途中で猛烈に眠気が襲ってきた。これも一種の体の防衛本能で自律神経を緩めているのかもしれない。
別に命の危険を感じるほどでもないが、島が見えてきた時はやっと乗れたという安ど感(これに乗れないと旅行の計画がパー)と揺れから解放されたという感覚で力が抜けていく気がした。(続く)