ヒコーキと畳は新しいほうがよい

そんなことはだれも言ってないだろうが思わずそんな言葉がアタマをよぎった。久々に元・鶴のマークの会社のフライトで帰京の際のできごと。なんといまどき珍しく機材故障のため欠航とのこと。ま、時間に余裕はあったし、海外では某空港で8時間待ちとか、以前南回りでヨーロッパにアジア、中東系の安航空券(格安ではなくホントに再安探すといまでは考えられない航空会社使うことになった)を使った際にカラチで一泊なんてこと思えばどうってことない。(ぎりぎりに予定組まなくてよかったと冷や汗ではあったが)
振り替え便機内でCAさんとしばし雑談、「今どき747が故障で欠航なんて珍しいですね」「いっとき多かった旧JAS系のMDやAirbusのトラブルは最近落ち着きましたか」とたずねるとパーサーとおぼしきベテランの方が「実はあのジャンボ、現役では最も古い3機しか残っていないタイプで故障が多いんですよ」とのこと。MD11やAirbusは使用頻度も低いのでそう欠航につながる故障は意外と少ないとのこと。747の場合は主要路線をタイトなスケジュールで飛ぶので消耗が激しいそうな。そういえば日本の国内線の運航状況は世界一過酷と聞いたことがある。なにせいつもほぼ満席で札幌(千歳)羽田、大阪、福岡などをひっきりなしに運航されているという条件は世界的にはそうない厳しさらしい。
そういえば、Newsweekなどが毎年やっている世界の航空会社の安全度ランキングの指標のひとつは機材の新しさだった。意外と日本の航空会社のランキングが低いのは(とくにJAAなんかは200位近い低ランク)機材の古さのせいだった。日本人固有のまめなメンテナンスが支えているので多少古くても問題ないらしい。実際にはフライト時間は選んでも機材まではそうチェックしないのでいたしかたないのではあるが。