東京山の手子弟の教育論?

音楽は自由にする

音楽は自由にする

雑誌連載をまとめたものという制約もありちょっと「手抜き感」もある構成。文章そのものはきわめて平易。ごていねいに語句解説までついている。

私は、今は失われつつある東京山の手子弟の教育論にも思えるし、才能と人生について、はたまたひとりの芸術家がいかに自分の問題意識を発展させてきたかについて説明した本にも読める。

同時代を重ねられない人がどう読むかを聞いてみたい本。