今、アメリカに来ている。こちらの様子も面白いことがあるのでまた日記にアップするが、今日は来るときの飛行機の中で読んだ本の話。
北康利 「福沢諭吉 国を支えて国を頼らず 」。文句なく読見やすい、面白い、ためになるそしておすすめできる本。一気に読み機内では映画もiPodも忘れていた。
書けばきりがない興味のつきないテーマがちりばめられた力作であるが特に印象深く一貫したテーマが「学ぶ」ということ。この時代の日本人の学習能力には驚嘆するがそのあたりをたいへんリアルに書き込んである。師との交わり、学びの仲間・ライバルが生き生きとした人物像で描かれている。ITが発達してもツールがどんなに進化しても変わらない学びの本質を実感。
この著者の講演を先に聴く機会があったのだが、福沢諭吉が乗り移ったかのような情熱家にしてユーモアあふれる方。超多忙なビジネスとベストセラー作家を両立させるライフスタイルについても率直に語ってくれたがマネできるものではない。
もうひとつ白州次郎についての著作は帰りの機内での楽しみ。