Willowroad2007-10-26

アメリカの博物館の充実ぶりや歴史保存への熱意にはホントびっくりする。敬服というより驚くという言葉の方が適当かと思う。歴史が浅い分その歴史を大事にするという見方もあるが寄付や社会活動の仕組み、行政や教育(アメリカでも博物館は教育施設扱い)の仕組みなどなどいろんな要素が重なってのことだろう。
先日行ったのはシアトルの航空博物館。本物の歴史的航空機が屋外、屋内にずらーっとある。展示の工夫や見せ方もお見事。なにより驚くのはプロペラ機時代の機体のレストア(修復)状態。部品、塗装、コックピットのメーターひとつまで実際に飛んでいたころを忠実に修復・再現している。爆音が聞こえてきて今にも動き出しそうなリアリティ。
もうひとついつも驚くことが世界中を公平に歴史的見地から重要な機体を集めて展示していること。もちろん日本の飛行機も完璧にレストアされて展示されている。アメリカって自分の国の選手権にワールドとつけるセンスもあるがこの博物館などはほぼ「世界」的にまんべんなくコレクションされている。かつての敵も味方も仲良く並んでいる。
日本はようやく産業遺跡保存などの動きがでてきたが基本はフローの文化なのだろうなあ。昔の日本人の苦労の結晶がアメリカで保存されていた