ソフトウエアはネットワークの彼方から

今朝、日経のポッドキャスト聞いていたら、GoogleだけではなくOracleMicrosoftもソフトウエアのネットワーク経由提供に注力を加速というニュース。(要するにIT業界用語のSaaS Software as a Services,次世代ASPにシフトということ) ものすごく単純化していえばソフトウエアを「購入」していた分の何割がネット上のオンデマンドのサービスになるということ。けどこれってケータイユーザの世界ではあたりまえ。ケータイアプリってほとんどなんらかのASPBICカメラやヨドバシで箱入りソフトかってケータイにインストールってまずほとんどない。PCアプリの世界でもだれがなんといってもしばらくはこの流れは定着するだろう。消費者向けでもはがき作成ソフトやデジカメ画像処理、家計簿ソフトあたりはもうけっこうSaaS化しておりあと一歩で箱入りソフトがなくなりそうな予感。PhotoshopもすでにSaaS発表している。
問題はその先。SaaSに3割とか半分行ってしまったあとサービス収入や広告モデルでなお従来通り利益をあげられる今のソフトウエア会社っていくつあるんだろう。Googleが必ずしもすべてのソフトウエア分野でWinnerになるとも思わないが「5年後、1/3のソフトウエアがサービス化」の中で5年後の勝者ははたしてどんなビジネスモデルで利益を上げているのだろう。汎用機からオープン化、UNIXの台頭そしてインターネット、オープンソースとこの20年間いくつかのパラダイムシフトのステージがあったがSaaS化はまちがいなくその類の大きな潮流を実感。株を買うならこの「4年後の勝者」だろう。新規参入組かそれとも自己否定できた「今」の主役か。楽しみである。