Willowroad2007-11-23

なんの因果か2週続けて札幌に行くことに。仕事は比較的短時間で済むものだったのでその後のPrivate時間はせっかくだからとフレンチに。以前から行ってみたかったコートドール。なぜか札幌フレンチのいい店はバエレンタルしかりでちょっとはずれにある。ここも丸山の麓ともいえる西のはずれ。料理は文句なくうまい。東京の店とは何が違うのかこの店ではなぜかたいへんリラックスでき、過ごす時間すべてがが楽しい。おしゃれ感はあるが気難しいところは皆無。好きなものを伝えて、いろんな質問してワインをあれこれ悩んで、チーズにも迷い、そしてデゼール、マール、コニャックと楽しいシナリオは続くという感じ。メニューは特に北海道をうたったものはなかったがエゾ鹿のローストや、希少な十勝牛などちゃんと地元の食材を活用していた。さらに、特にオーナーがオーナーだけあってデゼールの水準は極めて高い。紹介してくれた方から伺ったがここのワインセラーのストック状況は日本でも有数の「資産」レベルだそうな。(それをぜんぜん自慢していない。きけば教えてくれるといった感じ)
ちょっと前まで北海道の食というとカニ、いくら、ホタテといった海産物や郷土料理が中心で、素材の良さゆえかなかなか手を加えてフレンチやイタリアンまでする意欲がわかないのか、200万人都市としてはグランメゾン級が定着しなかったそうだがどうもここ数年事情が変わってきているようだ。一方で老舗ホテルがメインダイニングのフレンチを縮小するなどトレンドがどうも過渡期のな感じ。これからが楽しみ。