年越しイベントも終わり帰宅途中、年末忙しくて最近運動していないなあなんて思いもありあえて手前の駅で降りて師走どんづまりの夜の街を散歩する。クルマで通り過ぎるとネオンや街並みの灯りに埋没しているが歩き目線で観察するとひとつひとつにはそれぞれの個性と人の息遣いがあるのだとつくづく思う。

・朝までやっているDJバー、カウントダウンパーティ 入口には"みんな来てね"の張り紙。渋谷の裏通りってこういう店が多いのにあらためて気がつく。
・最近開店した近所のカウンターのある和食ダイニングバー、張り切って大晦日も開店してるが客の入りはよくないようだ
・「良いお年をー」という掛声で常連さんの女の子をお見送りしているカフェバー
・なぜかこんな時間(11時台)でもなじみ客でいっぱいのビストロ。カウントダウンでシャンパンでも開けるのだとうか。
・こういうニーズって根強いんだなと実感したのが宅配ピザのステーション。次々と宅配バイクが発進中。
・一方、いつもの土日は大賑わいの代官山の通りもシーンとした静けさ。凍りついたような眺めに照明を落としたショーウインドーが無機的で不思議な景色に見える。
・行く場所を決めていなかったのかお店探しをしながら歩くカップル(これ意外と多い)

街の様子を書くときりがないが一年に一度の大晦日、いつもとちがった特別の日。街とお店(と、そこに集う人たち)の個性が出ていて興味深い。一年の最後の日から新しい年に切り替わる時間って時代は変わっても愛を確かめ合う人もいれば孤独を忘れる場所を探す人もいる。表通りはカウントダウン目前の大騒ぎでたいへんなことになっているのに。
いろんな人の思いをのせて流れていく大事な一瞬なんだということを感じながらの散歩。