今月は後半から歓送迎会ラッシュ。現在勤務している会社ではなく以前勤務していた会社のOB会であったり仕事でご縁があった方の「送りだす会」のようなものにも出ることがある。
そういった集まりに参加して思うこと、とりわけ今年に入ってからつくづく実感するのは伝統的にいわゆるプラットフォームベンダーや古い言い方での「コンピュータ会社」のビジネスモデルが音をたてて崩れていること。会社の固有名詞はあえて書かないが数千人規模のだれもが知っている外資系企業の売上減少、人員削減はとどまるところを知らないかの様相。実際今回お目にかかった方々が勤務していた3社では数ヵ月おきに何百人単位の退職プログラムが実施されているそうだ。もちろん今回の経済危機にも関連はするがこの流れはもっと根本的な業界の変化に起因しているとみるべき。
アウトソーシング事業からデータセンター、SaaSそしてクラウドコンピューティング時代への以降に伴う業界再編が加速していることが大きく影響しだしているのではないか。詳しくは書くスペースはないが要するに企業に「システム提案して受注、ハードウエアとソフトウエアを納めて業務プログラムを走らせ(そして保守費いただく)」というモデルの市場規模は大きく縮小。各種の調査レポートでもこういったシステムインテグレーション市場は一部のミッションクリティカル分野を除き大きく縮小という予測が出ている。この流れは実際に影響が出るのはもう少し先かとは正直思っていたが実際伺ってみると自前構築型Sに関連する「職種」自体が会社の中でどんどんなくなっているそうだ。
さてそこで次に何がくるかというのが大事だが、来るクラウド時代ではEC2/S3を立ち上げたアマゾン、本格的にプラットフォームベンダーに変身した本命Google、AzureやLiveが実態を伴いWindowsと連携したマイクロソフトそしてSalesforceなどの新興SaaS勢あるいはちょっと角度を変えて見てこれらの基盤技術である仮想化ソリューションの会社あたりが浮かびあがってくるという構図だろうか。いずれにしてもみんなアメリカの会社なんだな。