島に到着したのは日も傾きかける3時半ころ。天気もよく気温も例外的に高いので早速島内の散策に出かける。いくら小さい島といっても全部のコースを歩き回ると4,5時間はかかるので今日は日没まで西側の海岸沿いの道路と中心部を貫く「オンコ街道」を歩く。たった3時間の散策ではあったがその間ほとんどだれにも会わず、人工的な音は数回耳にした羊の飼料を運ぶ車の音だけというのはなんとも気持がいいを通り越して不思議な感覚。途中目にしたとなりの天売島をシルエットに丘美上がらせる日本海に沈む夕日はまさしく絶景。マウイ島の夕日にも負けない壮絶感がある。
途中に例の羊(めん羊)牧場がありのどかに羊たちがめーめーと鳴きながら草を食んでいるのはのどかな眺めである。
この羊の肉、ところが島の人々の食卓に上がることはほとんどないそうである。島の特産品でジンギスカンにでもして牧場や海岸で食されているのかと思いきや事情はかなり違うようである。出荷時期でもないせいもあるらしいが宿でもあらかじめ予約して1,000円を追加していただく高級食材であった。さすがにうまい。ありきたりの表現だが臭みなど当然ない、なんだこれというような柔らかさと濃いジューシーな食感はたった3切れであったが来たかいがあったと実感。