まさかデンバーに来てワイナリーに行くとは思ってもみなかった。なにせここは標高1600メートルの冷涼な大地。
仕事が終わった出張最終日の午後夕方まで若干時間ができたのでダウンタウンから10数マイルにあう小さなワイナリーを訪問。本当に小さい。今まで何十か所かのワイナリーを訪問したがここは勝沼の小さなところくらいかそれよりさらに小規模生産。なにせ家族3人プラス製造現場担当者数名の従業員のみ。
ただしワインにかける情熱はイタリアはシシリーの血筋をひく親父さん、なかなかなものである。気が付いたら、お話しうかがいながら愛情込めた「作品」10数種類をテイスティングさせていただいていた。
つくりはかなり個性的。ノンフィルタリングのせいもあるが基本濃くて果実実たっぷり。うまさ感凝縮。
商売のほうも小さいながらなかなか戦略的と見た。全米中のいろんなコンペティションに出品しているらしくその受賞数はたいへんな数。葡萄の調達も寒い気候のリスクを避けるべく契約栽培農家を使い分けるという手法。
おそらく商業ベースでは日本にはまず入ってこないワインだろうから今日は貴重な経験。重かったが6本箱に詰めてかついで帰ってきた。あけるのも楽しみ。