久しぶりにDVDで見る。
私が学生の頃の邦画としてはめずらしくインパクトあったと感じた映画が「汚れた英雄」....。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%9A%E3%82%8C%E3%81%9F%E8%8B%B1%E9%9B%84

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映画や映像ってのは見たことない人に説明するのは難しいのだが、なにがインパクトあったかというと主人公北野のライフスタイルの描き方と住んでいるところの設定。プール付きのペントハウス、ウルトラモダンなインテリア、今もってまったく古くないのだが(というより今だ日本ではこんな暮らしありえないだろう)これってバブル的暮らしそのもの。制作年は80年代前半まさしくバブル前夜といわれる頃。角川春樹、よくぞこんな生活たとえフィクションでもイマジネーションできたものだと感心。またまた古い映画で恐縮だが007シリーズの「007は二度死ぬ」の当時ニューオータニでロケした悪役のオフィスが今でも新鮮に見えるのと同じくらい時代を先取りしていたと思う。

ヒットしたローズマリーバトラーの主題歌とともにわれわれの年代の中にはけっこうこの映画、アタマにインプットされた人多いのではないか。私はこの映画が「バブル的」ぜいたくのひとつの姿を初めて提示したのではないかとひそかに信じている。バブル的金の使い方とモータースポーツも切っても切れない関係だし。

肝心のストーリーとテーマはオートバイのレースを軸に展開。この描き方も、ディテールは今となっては時代は感じるものの、本物のグランプリライダーを使ってレースをそっくり再現するやり方そして画期的な表現と大胆な撮影方法に満ち溢れている。これってあれといっしょじゃない、とおもったのが服役後見事に復活、大ヒットとなった「男たちの大和」。うーーん、角川春樹恐るべし。
最近バブル回帰のような映画が一部で出しているがそのあたりは別の機会に。