米国はBellevue(WA)という町にきている。名前の通り(美しい景色とかいうフランス語からきているそうな。アメリカには何箇所かある地名)湖(ワシントン湖)に面したきれいな町並みの暮らしやすそうなところである。というかこの町の名前は日本ではあまりなじみがなく(日本語のガイドブックなどもほとんどない)ても、この町の周辺車で30分くらいの範囲にはザ・ボーイングカンパニー、スターバックス、エディバウアー、アマゾンドットコム、マイクロソフト、アドビシステム、F5コミュニケーションズなどなど日本でも有名な企業の本社、工場や開発センターなどがずらーっと存在する。というけでいわゆる付加価値の高い産業集積地またはそこで働く人の集まっているところなのだ。面白いのはSFのベイエリアのようにITやハイテクに偏ってきないところだ。
町の説明はこれくらいにして、先日は知人のアレンジによりイタリアンで昼食。ショッピングモールの一角にあるLucianoというリストランテ。正直アメリカのイタリアンってやわらかめのパスタに象徴されるがごとくあくまでアメリカンなイタリアンが多い。しかしである、オーダー受けてくれたマネジャーらしきおっさんの雰囲気からある程度予感はしたが最初の一皿目(アンティパスト盛り合わせ)から「むむー!」これはちがうという繊細さ。メインディッシュの羊のローストはミディアムレアの火加減といいローズマリーの微妙な風味がみごとでノックアウト。どう見ても北イタリアの味である。マネジャー氏をつかまえて伺うとなんとこのマネジャー氏自身数年前ミラノから引っ越してきたそうだ。わざわざ厨房からシェフを呼んできてくれたがこのシェフ氏半年前にコモ(北イタリア・スイス国境付近)の有名レストランからスカウトしてきたとのこと。そういう血が流れている人(というかそのものの方々)が彼の地(このあたりは北米でも有数のグルメ食材エリア)でお店をやるとちゃんと本国を再現するのだとあらためて実感。そうメジャーな土地ではないが機会があればぜひ行ってみたい。

http://www.ristoranteluciano.com/