Willowroad2008-08-06

夏野菜と豚肉特集。
フルーツトマトのカッペリーニと夏野菜のマリネ、そしてメインディッシュは豚ロースかたまりのバルサミコ煮込み。
シンプルな料理でも(シンプルゆえ?複雑なものはもっと難しい?)ほんとにちょっとした分量のバランスで大きくテイストが変わってしまうことを学ぶ。たとえばカッペリーニのトマトの酸味と甘みを引き立てるのは仕上げのエキストラバージンオイル。これをかけすぎたらもちろん油っぽくなる。しかし少なすぎてもなにかものたりなくなる。もひとつ、マリネの液はワインビネガーにロリエ、にんにくそしてたかのつめ少々で作るがけっこう分量バランスと煮詰め加減が難しい。なにか味がバランスするポイント(均衡点)みたいなものがある。
要は経験ということか。いや、そもそもある意味「味の理想形」みたいなイメージをフライパンもつ前にしっかりアタマにつくっておかないといけないということかもしれない。そういえば科学実験と大きく違う点は、マニュアル(レシピ本)を見てもレベルの高い本ほど分量は厳密に記載されていないものが多い。あたりまえ、自然の産物の食材ゆえ含まれるエキスの濃さや水分量などは人工の化学薬品とはことなり千差万別。

一方プロの世界では、調理は科学(化学、物理学、解剖学までも)そのものとして確立されている。
流れとしてはいろいろあるようですがT調とかもう一つの雄H学園などのカリキュラムは徹底的にサイエンスされていて驚く。
うまみの成分はほぼ素材(部位によるたんぱく量など)、プロセス(温度や加熱方法など)など理論的にも体系化されていてそのデータの量におどろいたことがある。

うーーん、やはりいっぱいおいしいものを食べて覚えろということか。