日常生活では滅多にテレビを見て過ごすということはないのだが、昨夜は旧友といっぱいやって帰宅後なにげなくつけたところきれいな山の映像が映し出されていた。

ハイビジョン特集 日本の名峰「北アルプス
http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2008-08-04&ch=10&eid=3149


画面いっぱいに広がる山肌のディテールに思わず身を乗り出して見入ってしまった。
北アルプスは槍ケ岳、穂高岳剱岳そして立山と続く3000m級の山々を最新映像で描きだしている。自然の造形のみならず山にまつわる信仰や歴史も絶妙な配分で紹介。日本が日本らしいのはこの背骨の骨格ともいえる山があるからかなあなどど思った。もし英国のように「丘」しかなかったら日本の風土やおそらく日本人の気質もぜんぜん違ったものになっていたのであろう。


若干アルコールが入ったアタマでこの番組を見ているといろいろな若かりし頃からの山との関わりが思い出された。実は山登りやハイキングはかなり好きなほうではあるが私の場合はもっぱら「低山趣味」(定義がちゃんとあるらしいがおおむね標高2000メートル以下で行程6時間以内)でアルプスの経験はない。アルプスとのかかわりでいえば、学生の頃は夏スキーをやるためで立山乗鞍岳には毎年通っていた経験はある。その時分は高山病になりかかったり(これつらい)、スキー靴で雪渓を担いで登る苦しい思い出のほうが強かった気がする。地上に戻ってから日焼けひりひりも「痛い」思い出だなあ。

75歳でエベレストは無理として今から訓練したら何年後かには夏限定でいいから北アルプスに今度は縦走に行けるかな。