仕事の調べ物をするつもりで通っているのだが結局自分の興味趣味の本の斜め読みになってしまうアカデミーヒルズのライブラリ。中でも気に入ってるスペースが「グレートブックライブラリ」という割と閉鎖的な空間の壁面いっぱいにいわゆる世界の名著が高い天井まで絶妙に配されている部屋がある。そこで最近いわゆる量子論と意識、脳の活動について書かれた本を何冊か読んで以来ちょっとまた悪い癖、このあたりのジャンルのチェーン読書状態。輪をかけて私は「クオリア先生」と呼んでいるのだが茂木健一郎先生の一連の本がなかなか問いかけるような語り口でこれらについて難しいことを一見私でもわかったように説明してくれるのでうーん、私もなにか考えねばという気にさせられる。忙しいのと酒の飲みすぎ加えて睡眠不足で時間と現実の認識能力が低下しているだけかもしれないのに「偶然と必然、時間の流れの中で”今”とはなにか」なんてことにアタマ使ってもしょーがないんだろなあ。量子論以前に血のめぐりとか物理的代謝レベルでの脳機能の低下を心配したほうがいいのだろうなあ。


心の影〈1〉意識をめぐる未知の科学を探る
ロジャー ペンローズ (著), Roger Penrose (原著), 林 一 (翻訳) みすず書房