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今まで現地含めていろんな種類のパスタを食べてきたがこれは初めて。
トスカーナ地方はシエナの名物パスタの「ピチ」。小麦粉、卵とオリーブオイル（地方によってはラードを使うこともあるらしい）だけでつくるちょっとごわったした太めの麺。人によっては讃岐うどんに似ているというが、うどんになってはいけないところが難しい。ちゃんとフォークで食べやすい範囲の「太さ」でなくてはいけない。
何が難しいといって、手間と時間がかかる割に生地を乾かしてしまってはアウト。十分に柔らかさを保っている間にさっと棒と手で延ばさなくな手はいけない。これがまた太さがなかなか均一にならず悪戦苦闘。時間との戦い。本場イタリアでも手打ちピチは手間がかかるので供するお店は減っているらしいと聞いたことがある。
しかし、うまいものを食べる期待をもって手間をかけるのは楽しい。
ソースはしっかりトマト味のアマトリチャーナ（ラツイオ州はアマトリーチェ地方のソース）。よくからんでくれて手間をかけた麺の味を引き立ててくれる。